もしかして男性更年期障害(LOH症候群)だった?

男性更年期障害だったんではないか?と今更ですが思うことがあったので調べてみました!

「最近、なんだか疲れやすい」「理由もなくイライラする」「昔は楽しかった趣味に興味がなくなった」

もしあなたが40代以降の男性で、このような心身の変化を感じているなら、それは単なる「歳のせい」ではないかもしれません。その不調の原因は、**男性更年期障害(LOH症候群)**にある可能性があります。

この記事では、男性更年期障害(LOH症候群)について、その原因から症状、最新の診断・治療法まで、網羅的に、そして分かりやすく解説していきます。

それってどんな病気?男性更年期障害(LOH症候群)とは

男性更年期障害、医学的には「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」と呼ばれます。これは、加齢とともに男性ホルモンの一種である**「テストステロン」**の分泌量が低下することで、心と体に様々な不調が現れる状態です。

女性の更年期が閉経を機にホルモンが急激に減少するのに対し、男性の場合は30代頃からテストステロンが少しずつ、そして人それぞれ異なるペースで減少していくのが特徴です。そのため、症状の始まりが分かりにくく、本人も気づかないまま長期間にわたって不調に悩まされるケースが少なくありません。

テストステロンは「活力のホルモン」とも呼ばれ、筋肉や骨の強さを保つだけでなく、やる気や集中力、性機能にも深く関わっています。この大切なホルモンが減ってしまうことで、心身のバランスが崩れてしまうのです。

これってサインかも?LOH症候群の主な症状

LOH症候群の症状は非常に多彩で、「身体」「精神」「性機能」の3つの側面に現れます。ご自身の状態と照らし合わせてみてください。

体のサイン

  • ひどい疲労感・倦怠感 十分寝ても疲れがとれない
  • ほてり、のぼせ、異常な発汗(特に寝汗)
  • 筋力の低下、筋肉痛、関節痛
  • 内臓脂肪の増加、肥満(お腹周りが気になる)
  • 不眠(寝つきが悪い、夜中に目が覚める)
  • 頭痛、めまい、動悸

心のサイン

  • やる気が出ない、興味の喪失(仕事や趣味が楽しめない)
  • 集中力・記憶力の低下
  • 理由のない不安感、イライラ
  • 気分の落ち込み、うつ

性のサイン

  • 性欲の低下
  • 勃起障害(ED)(特に朝立ちの減少は重要なサイン)

特に、気分の落ち込みや意欲の低下といった精神的な症状は、うつ病と間違われやすいのがLOH症候群の難しい点です。

どうやって診断するの?病院での検査

「もしかして…」と思ったら、まずは専門医に相談することが大切です。泌尿器科や「メンズヘルスクリニック」「男性更年期外来」などで相談できます。

診断は、以下の2つを組み合わせて総合的に行われます。

  1. 問診(質問票) 症状の程度を客観的に評価するために、「AMSスコア」といった質問票を使います。
  2. 血液検査 診断の決め手となるのが、血液中の「遊離テストステロン」の値を測定する検査です。テストステロン値は午前中に最も高くなるため、採血は必ず午前中に行う必要があります。

この血液検査でテストステロンの低下が確認され、特徴的な症状がみられる場合に、LOH症候群と診断されます。

どんな治療法があるの?多様な選択肢

LOH症候群の治療は、一つの方法に頼るのではなく、生活習慣の改善を基本としながら、必要に応じて薬物療法を組み合わせていきます。

① 生活習慣の改善(すべての治療の土台)

  • 食事 テストステロンの材料となる亜鉛(牡蠣、赤身肉など)やビタミンD(青魚、きのこ類)、良質なタンパク質を意識して摂りましょう。タマネギやニンニク、ブロッコリーなどもおすすめです。
  • 運動 筋トレ(特にスクワットなどの下半身トレーニング)はテストステロンの分泌を促すのに非常に効果的です。ウォーキングなどの有酸素運動も組み合わせましょう。
  • 睡眠とストレス管理 毎晩7~8時間の質の良い睡眠を心がけ、趣味などでストレスを上手に発散することも重要です。

② テストステロン補充療法(TRT)

血液検査でテストステロンの低下が明らかな場合の中心的な治療法です。日本では、2~4週間に1回、男性ホルモン剤を注射する方法が保険適用で受けられます。この治療により、気力や性欲の回復、筋肉量の増加など、多くの症状の改善が期待できます。

ただし、専門医による定期的な検査と管理のもとで行うことが非常に重要です。

③ 漢方薬

「何となく不調」といった多彩な症状に対して、漢方薬が効果的な場合があります。「疲れやすい」方には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、「冷えや頻尿」が気になる方には八味地黄丸(はちみじおうがん)など、個々の体質や症状に合わせて処方されます。

あきらめないで!積極的な行動が未来の健康を守る

男性更年期障害(LOH症候群)は、決して「気のせい」や「避けられない老化」ではありません。それは診断ができ、治療が可能な医学的な疾患です。

その不調を放置することは、今の生活の質(QOL)を下げるだけでなく、長期的にはメタボリックシンドロームや心筋梗塞、骨粗鬆症といった、より深刻な病気のリスクを高めることにも繋がります。

LOH症候群の症状は、あなたの体が発している「早期警告サイン」なのです。

もしこの記事を読んで心当たりがあれば、ぜひ勇気を出して専門医のドアを叩いてみてください。正しい知識を身につけ、積極的に行動することが、活力ある毎日と未来の健康を取り戻すための最も確実な一歩となります

現在はすっきりさわやかとても元気になった私ですが、49歳から3か月前までは症状がほぼ当てはまっていました。受診したわけはないので今となっては男性更年期障害だったかは不明です。妻も私の変化に気づいていてイライラや記憶力低下が特に気になっていたそうです。妻曰く、若年性認知症じゃないかと(笑)

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