月山登山!紅葉は見ごろだけど暴風とガスで撤退する。

黄金に染まる月山登山で出会う極上の紅葉と自然の力

はじめに

秋の東北を代表する名峰・月山は、紅葉の名所として知られています。山頂近くまで一面に広がる草紅葉や、ミネカエデ、ナナカマドが織りなす色彩のグラデーションは、まさに自然が描く芸術です。しかし同時に、月山の紅葉シーズンは気象が急変しやすい時期でもあります。今回は、2025年10月7日に実際に登った体験をもとに、紅葉の美しさと山の厳しさの両方をお伝えします。

秋の約束と登山計画

10月初旬の月山は、紅葉がちょうど見頃を迎える時期です。この日の登山ルートは、姥沢駐車場から月山ペアリフトを利用し、姥ヶ岳を経て月山山頂を目指すという定番コースでした。ペアリフトで標高を一気に上げることで、高山の紅葉を効率よく楽しめるのがこのルートの魅力です。山頂方面はガスで真白(@ ̄□ ̄@;)!!この時期の月山は「最も美しく、同時に最も気まぐれな季節」にあります

姥ヶ岳山頂のパノラマ

リフト上駅から姥ヶ岳までは、整備された木道を進む快適な道のりです。草紅葉の中を歩きながら約45分で山頂に到着します。ここから見える360度の大パノラマは圧巻で、目の前には目指す月山山頂、眼下には黄金色の湿原が広がり反対斜面は赤を主体とした風景がまるで別世界のように見えるはずですが、ガスで視界は真白です(笑)

牛首での急変と山の力

しかし、登山はここからが本番です。姥ヶ岳を過ぎ、牛首へと続く稜線に入ると、次第に風が強まり始めました。わずか数分で気温は急低下し、白いガスが谷底から湧き上がります。気づけば、周囲は濃い霧に包まれ、暴風が体を打ち付けるようになりました。美しい紅葉の景色は一瞬で消え去り、灰色の世界に変わります。山の気象はわずかな時間で表情を変え、その力をまざまざと見せつけます。この現象は、月山特有の地形と日本海からの湿った風によって生じる「局地的な嵐」でした

撤退というもうひとつの登頂

牛首の分岐で立ち止まり、進むか引き返すかを判断しました。視界はほぼゼロ、風は立っていられないほど。山頂からの景色も望めないのでここで撤退を選びました。それは諦めではなく、暴風下では転倒や低体温症のリスクが高く、安全な下山こそが真の目標です。そして私たちは初心者です。

山からの学びと再挑戦への誓い

麓に戻ると、穏やかな秋の景色が迎えてくれました。月山は、美しさと厳しさという二つの顔を見せてくれました。この日の経験は、自然の力を侮らず、敬意をもって向き合うことの大切さを教えてくれました。次に月山を訪れるときは、より慎重に、そして心から感謝の気持ちを持って挑もうと思います。山は征服するものではなく、対話し、学び続ける存在なのです。

まとめ

月山の紅葉登山は、まさに「黄金の季節」を体感できる特別な体験です。しかしその裏には、天候急変というリスクが潜んでいます。晴天の予報でも、防風・防寒装備、ナビゲーションツール、そして撤退の勇気を忘れずに。月山は、美しさと厳しさの両方を教えてくれる最高の先生です。あなたも、紅葉の輝きと山の力強さを全身で感じてみてください。

月山PHOTO

Fujifilm X-H1・XF16-55mm F2.8 R LM WR 
写真はJPEG撮って出しです(^^)v

tsumaken

月山ビジターセンター

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