綾戸簗で絶品鮎料理に舌鼓！大人の夏を過ごす

大正時代から三代の伝統を持つ活鮎料理専門店　綾戸簗（あやどやな）は群馬県渋川市の隠れた簗場です。残念ながら数年前に猛威を振るった台風に簗場は破壊され今では簗で取れた香鮎を食べることはできませんが、地下300メートルの温泉水と地下水で自然と同様に育てられた鮎を食べることができます。

大正から続く綾戸簗は雰囲気も最高で、今までいろんな人がここで鮎を食べてきたんですね。簗があったころには獲って焼いてもらって食べれたんだろうな。

定食のメニューは4種類、今年の夏の思い出に来たので今回は妻とシェアを考えず二人とも特定食を選択して最高の鮎ざんまいと行きましょう(^^)v

この日も暑かったですね～
夏に繁忙期を迎えるお店は日差しを遮る大きな屋根と風が抜ける造りになっていて、目の前に流れる利根川の音が涼を感じる最高のBGMになります。11：00を過ぎているのに汗をかくことなく過ごせます。もう一つの夏の風物詩を楽しみながら料理を待ちます。

最初に出てきたのは定食のお新香と酢の物と本ウルカです

きゅうりたっぷりのお新香
95％が水分のキュウリは栄養もあり、さすが夏野菜です
カリウム…1400mg（ナスの約1.4倍）
ビタミンK…240μg（レタスとほぼ同等　※土耕栽培）
ビタミンC…100mg（トマトの約1.26倍）
食物繊維…7.9g（キャベツとほぼ同等）
そして美味い

鮎のぶつ切りが入った酢の物
やっぱりこちらにもきゅうりが使われてますね
一口で食べちゃいました（笑）

5年物の本ウルカは塩分が強く程よい苦みでビールが進みます。子供のころ食べた本ウルカは苦い思い出でしたが、50歳になって食べる本ウルカはとても美味しく大人になったなと実感させてくれます。妻は初めて食べる本ウルカの美味しさに(@￣□￣@;)！！ビールが進みます。

お次は鮎フライが出てきました
香ばしい鮎フライとみずみずしいキャベツの千切りにソースを少しかけて頭からいただきます。最高です(^^)v

ふと横を見ると3代目？塩焼きを焼いています。炭で焼く塩焼きが美味しそうだなと眺めていたら鮎の刺身が運ばれてきました。絶妙なタイミングで運ばれてくる料理、持ってきてくれるおばちゃんがファンキーで笑顔が最高で営業上手です

綾戸簗の鮎料理は生きた鮎を注文受けてから調理するため活け造りの鮎のエラがピクピク動いてます。ニジマスや岩魚、ヤマメのお刺身とも違いますね。「川魚の王」と異名をとる鮎の刺身は淡白だけどコリっとした歯ごたえで甘みがあります。

ワサビと一緒に醤油を少しつけていただくと旨味が口の中に広がります。横では妻が笑顔で食べています（笑）

きれいに3枚おろしされた透き通る骨を観ていたら、営業上手なファンキーおばちゃんがきて「追加330円（1匹）で骨せんべいにしますよ」って営業してきたので妻に確認すると1秒も考えずにお願いする私達。あとで妻になぜOKしたのか聞くと、さすが仲良し夫婦！同じ考えだったのでうれしいですね

命をいただいているので余すことなく食べないと美味しく育った鮎に失礼ね。食べるために育てられた鮎に感謝して供養のために骨せんべいの営業を受け入れた妻。同じ考えだったのがうれしいです。骨せんべいになって戻ってきた鮎は頭からかぶりつき美味しく頂きました！

最後に出てきたのはアユの塩焼き2匹、鮎田楽1匹、白米と鮎こくです。釣りをする私は今まで何百匹と魚の塩焼きを食べてきましたが今までで一番おいしい塩焼きです。これは死ぬまでに一度は食べないと損します。

大正時代から続く秘伝の田楽味噌が塗られた鮎
はじめて鮎田楽食べましたが合うんですね
昔の人はなんで鮎に田楽味噌を塗って食べたのか考えながらいただきましたが、答えは見つかりませんでしたｗ

塩焼き2本あるのは嬉しいですね。
このスタイル見てください。
最高です！
化粧塩しなくてもヒレピンですよ！

すべてのヒレがピンとしてます。
まるで泳いでいるみたいですよね。
これは生きている間に竹串を刺した証拠です

竹串の刺し方にも技術が必要ですが死んだ魚や冷凍の魚を竹串に刺してもヒレピンにならないんですよ。そのためヒレに化粧塩をしてヒレピンにするんです。化粧塩はヒレを焦がさないためと言いますけどね。実は・・・。

そして食べて(@￣□￣@;)！！
身がフワフワです。どうしても塩焼きにすると身の水分が飛んでしまって皮にシワが入ったり、身が締まったりしますが、遠赤外線の効果を最大限利用した焼き方なんでしょうか、水分含有量が素晴らしく、本当にジューシーでフワフワした身なんです。なのに頭や骨まですべて食べることができる焼き加減。ここまで美味しい塩焼きは過去に食べた新潟県の雲洞にある鹿小屋のイワナの塩焼きに匹敵します。今まで一番おいしいと思っていた鹿小屋の塩焼きと同等かそれ以上の鮎の塩焼きは死ぬまでに食べないと損すると言っても過言ではないと思いますよ。

活鮎料理専門店　綾戸簗の塩焼きは単品料理で注文もできますので、渋川に寄ったときは是非食べてみてください。

活鮎料理専門店　綾戸簗
群馬県渋川市赤城町棚下492
TEL　0279-56-3339（代表）
【営業時間】11:00～19:00
（ラストオーダー 18:30）

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